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中国SEO対策情報|お買物実態 ― デパードがネット通販の試着室に?

中国では、ネット通販が急成長し、現在は、ネットでは生活必需品のほとんどがネット購入できます。有名なショッピングモールは、淘宝(Taobao)、拍拍(Paipai)、当当(Dangdang)、卓越(amazon.cn)・・・挙げられます。

ネット通販が人気になる理由としては、やはり安価にあります。日本の多くの消費者と同じように、まず、デパード等の実店舗で商品を探してみて、お気に入りの商品があれば、ネットで検索し、購入するという流れになります。しかし、日本ではあまり考えられない消費者行動もあります。

特に、衣服や靴、化粧品類はデパードで試着したり、試したりして、値段や型番をメモして、ネットで購入します。多くの消費者からみて、デパードはだんだんとネット通販の試着室になってきているようです。こっそりメモしておくのではなく、店員にメモしてもらう消費者もいたり、注文シートだけもらって、お支払せずに帰ってしまう消費者もいます。(中国の多くのデパートでは、売り場で注文シートをもらって、お支払カウンターで支払ってから商品を受け取るシステムになっている)なぜならば、注文シートには型番や値段が記載されているから、それを持って帰れば、自分がメモする必要がなくなるからです。さらに、ブランド品等は、ネット通販で安く買えても、偽物だったりするので、ネットで購入した品物をデパートに出店している専門店の店員に真偽を確認してもらう消費者もいるそうです。

デパート側は困惑しますが、店員に注文シートをもらったお客様にお支払カウンターまで同行させる等の対策を取るところもあるようです。数十年前のデパートの多くは国営企業であって、笑顔のない接客サービスは今でもあったりします。しかし、ネット通販という競争相手に、接客サービスの向上やアフターサービス等の充実といった様々な努力をしなければ生き残れない環境に置かれてしまいました。

執筆:エグゼクティブチャイナ代表 劉 なり